2006年03月08日

プロセス重視にも罠

前のエントリで書いた第二東京弁護士会のシンポジウム、
こちらで内容の詳細がレポートされていました。
正直、これを見るまで完全無欠に忘れきっていました。
J開幕と重なったのが悪いということでひとつ。


シンポジウムに関しては行ってないのでコメントもあまり出来ませんが、
1年目でさっさと引導渡すなら入試の段階で撥ねておいてくださいよという気がしたこと、
大学内での審査・査定をそれだけ厳しくするなら、
それに加えて新司法試験で競争させるのはなんか二度手間になりませんか、
弁護士という職業のあり方の根本的な捉え方がちがうと議論がかみ合わない、
という感じでしょうか。



そこでも多少取り上げられていますが、法科大学院が作られたことの目的の一つは
プロセスを重視した教育にあります。
つまり、現行試験のような一発勝負ではなく、2〜3年かけて法曹にふさわしい人材を
育成するということですね。
その方法として双方向教育やケーススタディが採用されているわけです。

なぜそのようなことになったかというのは、予備校的な教育、学習方法のにあります。
もちろんこれが全てではないですが、大きな割合を占めていることは確かでしょう。


とはいっても、学内での評価方法はほぼ試験一発勝負、申し訳程度に平常点があるかな、
といった程度のものです。平常点といっても欠席3回でアウトとかの減点法が多いですが。
じゃあ、授業内容をきっちり把握すれば評価されるか、というと必ずしも連動してるとは思えません。

確かにやったことを全て正確に理解し説明できるほどの力があれば、自ずと試験でも高得点が
期待できるでしょう。しかし、私のような半端な力の人間ではそこまでのことは出来ません。
・・・そういう人は法曹にふさわしくない、ということはこの際置いておいておきましょう。


では何をすべきか。(ここはたぶん既習者+司法試験科目に限定した話になると思います。)
授業の復習、というのは正直言ってあまり効率がよくないです。
ケーススタディ+双方向という授業形式の性質上、あまり網羅的なことはできません。

しかし、試験で問われるのはその科目全体に関してです。当然ながら。
となれば授業に関してはどんなケースを扱ったかを確認するくらいで、
あとは教科書などを普通に読むという基本的なことをするのがよい、ということですね。
 *これで失敗したのが昨年落とした科目でした・・・


早い話が、新制度だからといって特別なことをやってるわけではなく、法科大学院もある程度
司法試験のための存在なわけですから、そこで求められることも従来の試験と変わりはないわけです。
予備校教育を否定しても、要求されていることは同じなのですよ。
それなのにいきなり外見だけ取り繕うように変えてもなかなかうまくはいかないと・・・

もっとも、これから5年10年と運営されて行く中でノウハウが蓄積されてうまく動くように
なるかもしれません。というかならないとやばいんでしょうけど。

ちょっとうまくまとまらないまま書いたんでわかりにくいですが、
要するに、ちょっと狭いけど通行できていた道を拡張するために、
単純に道幅を広くするのではなく、迂回路をたくさん作ってよくわかんないことに
なってるんじゃないかな、てな感じのことです。余計わかりにくいわっ。

なんか批判めいたことが多いですが、よいところはほっといても自分で
宣伝してくれますからいいでしょうってことで勘弁してください。


このへんに絡んで予備校と法科大学院の比較でもしようと思いましたが、
長くなってきたのでまたの機会にでもやります。
posted by Livingdead at 23:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 法科大学院 2年目冬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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